コロンボ市内から近いビーチリゾートエリア -
カルタラ(Kalutara)・ベントータ(Bentota)・アフンガッラ(Ahungalla)




初めに...
 
   2007年にスリランカに移り住んでから今まで色々思い出深い場所としての記録としても残したく、また各地方に行った時に感じたことなどがTwitterでは書ききれなかったという事もあって長々まとめさせて頂く事に致しました。

飽きずに読んでいただける文章が書ければ幸いです。

 
 

    コロンボから近くて行き易いという事もあり、観光客だけではなくスリランカ人も多く利用することから、スリランカのビーチエリアの中でもリゾートとしての歴史が長いのが南西海岸です。

コロンボに近いほうからカルタラ(Kalutara)、ワドゥワ(Wadduwa)、ベントータ(Bentota)、アフンガッラ(Ahungalla)、ヒッカドゥワ(Hikkaduwa)、そしてこの南はゴール(Galle)となり、更にゴールから東側の海岸沿いには沢山のビーチタウンが続くことになります。

高速道路が出来てからはコロンボ郊外の自宅Kottawaを出て、すぐ高速に乗れば1時間弱でワドゥワ、2時間程度でヒッカドゥワに着けるので週末の家族の息抜きには丁度良い場所のため、おのずと訪れる機会が多くなります。

 

  • カルタラ、ワドゥワ。元は漁師町。


内戦後、観光業がどんどん盛んになる前のカルタラとワドゥワにあった高級ホテルというと、まず一番に思い浮かぶのがジェフリー・バワのデザインのThe Blue waterでしょうか。今でもバワの代表的な隠れ家的ビーチホテルとして根強い人気があります。
ピークシーズンでもあまり大掛かりなキャンペーンなどで集客していないせいか、周辺の大手ホテルグループ系のところよりも安価に予約できるのも嬉しいところ。大人の落ち着きを体験できる骨太な老舗バワ・ホテルです。

今では高級ホテルの激戦区になったこのエリア。コロンボ〜ゴールを繋ぐ鉄道の線路を挟んだ海側は、長い長い高級ホテル通りになっていていつでも観光客の送迎車で賑わっています。
周辺には個人経営のシーフード料理店が軒を連ね、観光客向けの楽しげなお土産物屋さんが並んでます。(一番人気はやはり大型のエビやカニ!)



南西海岸のベストシーズンは11月初旬あたりから4月初めごろまで。
シーズンを外した暇な時期だと、お店も材料を仕入れていなかったりするので注文が入ってから仕入れに行くみたいな事もあります。


オンシーズンでも(たとえ評価が良くとも)のんびりなお店はありますので、あまり待ちたくない場合は前もって電話を入れたり、一旦顔を出して予約してから他の場所で観光し戻って食事するなどの心のゆとりも必要かと。




私たちが行ってみて美味しく楽しかったのがカルタラのFresh Lobsters Restaurant(フレッシュ・ロブスターズ・レストラン)です。
ビーチにテーブルが置けて海が眼下という素晴らしいロケーションもGood!
有名なレビューサイトでも長年評価の良い所なのでご興味ある方は是非☆

 


・夫、カルタラの漁師たちに簀巻きにされかける?




コロンボからゴールまで南北海側を続く国道はゴールロード(Galle Road)と呼ばれており、道路のナンバリングとしては「A2」にあたります。
高速道路のEクラスを除けば、Aクラスが最も主要な道路という位置づけで、続いてAB、Bクラスと続きます。

国道A2が全てゴールロードと呼ばれているわけではなく、実際A2は南東の都市ティッサマハラーマ(Tissamaharama)の北のウェッラワーヤ(Wellawaya)まで続くのですが「ゴールに続く道」のイメージが大きな道路です。


さて、コロンボ方面からゴール方面をゴールロードで南下するとカルタラ辺りから車窓の右手に海が見え始め、海水浴をする子どもたちや釣りをする人、地元の漁師たちの生活が目立つように。

夫と子ども2人、ドライバーのダグラスさんと一緒にアフンガッラに向かっていた私たちは浜辺に降りられそうな場所で車をストップして小休止。

そこで丁度運良くフォトジェニックな地引き網漁の光景に遭遇し、普段目にする機会のない漁師さんの縄の扱い方などもシャッターチャンスとあまり撮らせて頂く。
私もちょっと釣りをやっていた経験があるのだけど、糸や仕掛けの仕舞い方によってからんで次から使えなくなったりするから片付ける時はひじょうに神経を使うんです。
ロープを整えていく役の漁師さんは年配で、そのたたまれたロープの束の美しいこと。


そんな中、夫が突然に断りも無しに真剣勝負中の漁師たちの間に入って、なんと一緒に網を曳き出したではないか(驚)


「そういうのはスリランカではアリなのか」と私が動揺したのは、もし日本だったら(あくまでも個人的な意見ですが)漁師や大工さんなどの仕事道具にむやみに触ることはおそろしく無作法だし、特に自然を相手にしている職人の道具は神さまと関係があるので触れてはいけないと感じてしまうのだけど、どうなんだろう?

ふぉー!!
っていう掛け声が聞こえてきそうな力の入りようなんだけど、普段ロクに運動もしないくせにこんな時にだけ頑張っちゃって....と、見てる私も本当は冷ややか。。




手繰り寄せていたロープの部分が終わってついに赤い網が見え始めると、外野のこちらもおのずと興奮してくる。
どんな魚がかかってるんだろう??ワクワク

数名の引き子が海の中に服のまま入って行き、胸まで浸かるほどの深さのあたりまで行って網を海中から操っているのを見ると、
夫、ついに上着を脱いで燃え始めるも、普段動いてない事がバレバレの脇腹!に、肉…
 
大量の海鳥たちが次々に頭上に集まってきて、大漁の気配を伺わせる、まさに地引き網漁のクライマックス。




大きなの魚が網から溢れるほど、.....って


海から引き揚げたものは何かちょっと想像していたもの違っていた。
小魚がチョボチョボと、中型のものがほんの数匹くらい。
あ、あれ?普通はこんなもんなの?
周囲の引き子たちの様子を見ると一様にシーンとしていて妙に気まずい雰囲気。。。
あとになってから写真で見てもみんなの目が怖い
するとドライバーのダグラスさんが小さな声で、

「もう行ったほうがいい。よそ者が網に触ったから漁が上手くいかなかったってみんな言ってます...」



・・・
それ見たことか!!!


やっぱりスリランカにもそういう事あるんじゃない!
漁師さんのものに簡単に触れてはいけないんだわ!

いや、誰のものでも勝手に触ったらいけません

心の中で夫に責任を擦り付け<私は観光客です、この人たちとは関係ありません>という顔で子どもと和やかにしているフリをする自分の器の小ささに自分自身が嫌いになりながらも振り返らずに浜辺を後にした。
…背中への視線が心なしか痛くて怖くて振り返れませんでした。

夫は、自分がヒソヒソと何を言われているのかダグラスさんから聞いてようやく自分のデリカシーの無さが招いた失態に気が付いたらしく、焦って車に戻ってきて「まずいことした、やばかった…」と煙草に火をつけて落ち着こうとしてました。
あなたはいつもそうやってノーガードで人の領域に踏み込みすぎなんですってば…

スリランカでは漁師町の男は気性が荒いなんていう風説もあり(最強はミリッサの漁師説)、コロンボ育ちの夫やダグラスさんも流石に怖そうにしてました。
南のほうでは漁やホエールウォッチング(漁師が転向したケースが多い)を巡って争いごとが起きたという話を時々聞きますし、血を見ることもしばし。
とりあえずボコボコにされなくて良かったね、と。
彼らにとってみれば丸1日の労働が無駄になってしまったようなものだもの...
捕れた魚を皆で分けて、それを市場で売った収入が家族の生活費になるんだから。と書いていると、やはり何某かのお金を渡してくるべきだった気もします。

本当にごめんなさいでした。。


2019. 09.29 記
 


・ジェフリー・バワの夢の世界 - ベントータ(Bentota)



ワドゥワ、カルタラから更に少しゴールロードを南下すると、ベールワラ(Beruwala)という町に入ります。
ここはイスラム教の人々の多い町で、宝石の研磨産業が盛んな町としても有名。
平日の午前はチャイナフォートで宝石市場が開かれており、プロ同士の取引が行われます。


この辺りもビーチリゾートの開発が進み、家族連れにも最適な大型ホテルのシナモン・ベイ・ベールワラ(Cinnamon Bey Beruwela)や、日本にもファンの多い滞在型の本格的アーユルヴェーダホテルであるヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハゲダラ Heritance Ayurveda Mahagedara)といった有名グループのホテルがランドマーク的な存在として国内外の観光客を惹き付けています。


小さく魅力的な海の町ベールワラで、もう一つ特別な見どころがあります。
近年特に注目が高まっている、ランドスケープ・デザイナー ジェフリー・バワの兄、ベヴィス・バワ(Bevis Bawa)
ブリーフ・ガーデン(Brief Garden)です。

1900年代初頭のスリランカ(当時のセイロン)の富裕な知識階級の出身だったバワ家。
ベヴィスが17歳の時にイギリスに居た父親が急逝してしまい、ベヴィスは若くから家の為に農園経営に係ります。
ちなみに弟のジェフリーとベヴィスは10歳違いですから、7歳の弟がいる状況で自立しなくちゃという感じなんでしょうか。家は裕福だったと思いますが精神的には大変だったのではないかと思います。

20歳の時に軍務につく傍ら初めて手掛けたのがブリーフ・エステートと呼ばれるゴム農園で、4.9エーカーと言いますから大体6000坪くらいですね。

大きな敷地の農園や茶園には大抵、管理人やオーナーの滞在するバンガローが建てられています。(と同時に労働者の住む小屋も同じ敷地内に点々とあったりします)
誰かが常駐して労働している作業人たちの管理をしなければいけませんし、昔はあちこちにホテルなどありませんでしたから農園とバンガローはセットになっています。

農園経営の階層に従えば、ベヴィスと労働者の間には農園管理人というもう一人の管理職が居たと思いますが、管理人に任せきりにはせずにベヴィスも農園のバンガローに滞在していたのだと考えると裕福な家の若者のお遊び経営なんかでは決してなかったのだと感じさせられます。
父親の代わりに家族を支えてたんだなと、ほろり...

ベヴィス・バワが農園経営者では終わらず、ランドスケープ・アーキテクト(Landscape Architects)として後世に名を残したきっかけとなったのが、ベヴィスが滞在するバンガローのデザインの素晴らしさにあったようです。





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