スリランカ旅行中の
医療,入院,保険について
海外で緊急医療処置と旅行保険の確認
医療上の緊急事態にどう対処するかを前もって知ることは非常に重要です。医療処置が必要なのが自分自身であっても同行者であっても、適切な支援を受けられるように渡航前に旅行保険等についてかならず確認をして下さい。
旅行中の突然の体調不良による医療機関による治療、ご持病によるアレルギー症状、事故による怪我での入院など、それはコントロールできるものではありません。
勝手のわからない海外で、突然の出来事にも対処出来るよう事前の準備をしておいてください。
まずは病院へ行く必要があるかを判断する
すぐに医療処置を必要とする予期せぬ出来事が生じた場合、まずは医療機関に移動するご意思を、当社のオペレーターもしくは同行する運転手にお伝えください。日本人オペレーターが電話等でお話させて頂き速やかに医療機関の選定に移ります。
状態に応じた医療機関の選定の為に、National Hospital of Sri Lanka の医療ネットワークに確認させて頂く場合があります。(National Hospital of Sri Lanka Accident and Orthopaedic Services Deputy Director Dr. Indika Jagoda)
病院の場所、名称を折り返しオペレーターがお客様にご連絡させて頂いてからの移動となります。但し緊急性の高い場合にはこれを省き、速やかに移送いたします。
医療機関への移送と人材派遣について
当社のツアーご利用中、病気・怪我 等々の理由で旅行の予定を変更しスリランカ国内の医療機関への移送が必要となった場合は、ご本人様の同意を頂き、ご乗車中の当社車両にて適切な病院へ移送いたします。
医療機関での意思疎通のサポートとして、車両のドライバーが通訳の役割を勤めます。但しこれは緊急のものであり泊まり込みや常駐することは出来ないことを予めご承知ください。
緊急性の高い治療が必要な場合には、コロンボなどの都市の規模の大きい病院に移送する必要があるかもしれません。病院により英語の専門サポーターが利用出来る場合があります。
2024年現在、スリランカには日本語の通じる病院はなく、在スリランカ日本大使館についても介助の為の人材派遣は行っておりません。
医師の判断により入院が必要となる場合、場合によっては付添人が必要となります。ご同行の方のご負担が大きく無理な場合には、当社よりスタッフを別途派遣することも可能ですのでご相談ください。
医療上の緊急事態にどう対処するか - 旅行保険
旅行保険で医療費がカバーされることは重要ですが、医療上の緊急事態にどう対処するかを知ることも同様に重要です。医療処置が必要なのが自分自身であっても、ご同行者であっても、適切な処置を受けられるように次の手順に従ってください。
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できるだけ早く加入している海外旅行保険会社、もしくはクレジットカードに保険が付帯している場合には専用番号に電話をしてください。ほとんどの旅行保険会社には、24時間365日対応のデスクがあります。これらの番号は渡航前にリストを作成しておく事を強くお勧めします。
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出来る限り渡航前に、病院で緊急的な治療の際に費用が発生した場合、帰国後に保険会社に請求をする際に「どのような書類が必要なのか」をかならず細部まで確認してください。旅行保険会社は請求を提出する際にこれら書類を要求するので、支払った医療費の明細のコピーを必ず保管しておいてください。
注意:緊急または必要な治療には、美容外科医療、定期検査、白内障、歯科治療などの処置は含まれません。したがって、これらの処置およびこれらの処置の結果として生じる合併症は、旅行保険の対象にはなりません。
また、リスクの大きなアウトドア・スポーツは保険適応外となることがありますので事前にご確認ください。
スリランカの主な医療機関と特徴
スリランカには主に、国が運営する政府系病院(Government hospital)と、民間の資本運営の私立病院(Private hospital)の2種類があります。
政府系病院は一般的に早朝から朝の8時までの診察と、その後は午後17時からの診察の2部構成になり、日中は医師が病院に居ないことが多くなります。但し重篤な緊急対応の場合のスピードは政府系病院のほうが早いことも多く、ケースバイケースです。診療費は無料ですが、MRIなどの先端医療機器の使用や医薬品の購入は有料です。
私立総合病院は、医療設備などが充実しており、またスリランカ在住の外国人の利用も多いことから日本人でも安心感があるでしょう。診療費は有料で、医薬品の購入、先端医療機器の使用も同じく有料です。
私立病院も医師の来院に時間がかかることが多くなります。これは医師が複数の病院を受け持っていたり個人的なクリニックを往来していることが多いためです。
スリランカの病院での診察費用については欧米などに比べるとまだ安価で、特別な治療が無いかぎりは数千円で済むことがあります。しかし、先端医療機器や医薬品は高価になることが多く、医薬品もジェネリック医薬品以外のブランドであれば数千円~数万円になることもあります。
注意:持病のあるお客様が、普段使用している薬がスリランカでは処方されない、またはスリランカ国内に無い可能性も考慮してください。
一般診察費が安価とはいえ、緊急治療のための費用は数十万円にのぼる事も予想されます。海外旅行保険の用意がかならず必要であるのはその為です。また、スリランカで治療が困難な場合、ご本人または家族の同意の上で本国に飛行機で医療搬送を行うケースでは、500万~2千万円もの費用が必要です。この場合、両国の医療機関との連携は勿論ですが、スリランカから医療スタッフを数名同行させる事もあり大変大掛かりなものとなります。
医療搬送はスリランカ航空はじめ、民間の各航空会社が対応しています。
医療搬送などは極めてまれなケースとはいえ、万が一の事態に備えて旅行保険の加入をしておくことが重要です。
スリランカの主な私立病院
地方ではもっとも近くの適した医療機関にご案内いたしますのでご安心ください