旅行中にクレジットカードでATMから現金を引き出されるお客様も多いと思います。
クレカを使ってATMから外貨→スリランカ・ルピー(いわゆる海外キャッシング)の両替レートはスリランカでは結構悪い事が多いので現金での両替がお勧めですが、利便性があるので利用される方が多い印象です。
そのATMですが、かなり稀にあるのが「ATMからカードが出てこなくなってしまったのでどうしたら!?」という緊急のお問い合わせです。
近くにドライバーさんかガイドさんがいる状況であれば、彼らが係員に訪ねて対応させて頂くのですが、殆どのケースでは操作方法の違いからくるもので、取引終了のボタンを押してカードが出てきて解決します。
但し、ガチのカードの詰まりだった場合には、かなり深刻なことになるので、その流れの一例をご紹介したいと思います。
◆ 1: 銀行職員や警備員では対応できない
銀行に併設されているATMであっても、空港にあるATMでも、銀行員がATMを開けることは出来ない契約になっており、保守契約は外部業者が請け負っています。
一例としてはスリランカの家電小売店としても有名な多角企業Abans(アバンス)が
保守契約を行っています。
ATMでのカードの物理的な詰まりが確認された場合、銀行なら銀行の係員が報告、独立して点在する無人のATMなら機体に貼ってある連絡先に電話して状況を知らせなければいけません。
◆ 2: 日数がかかる
カードの所有者として、証明となる書類に記載する必要があります。
重要なのが、旅行者であった場合、これから別の地域に移動したり、帰国してしまうなんていう事があってもすぐには対応が出来ない点です。
業者が来るまでに3営業日ほどかかることが一般的だと思ってほしい、というのが銀行側のお話でした。
◆ 3: 破棄するか送るか、取りに来るのかを知らせる必要がある
旅行中の場合、都合が付くのであれば後日その現場でカードを受け取ることが出来ますが、取りに来られるかどうかわからないときには、予め書類上でカードの破棄をするかどうかの指示を行う必要があります。
帰国後に海外に発送してもらうというのは、クレジットカードの場合、EMSや書留郵便で発送が可能ですが、銀行側は国際郵送までは対応していないとの事です。
このように、手元に戻るまでに多大な労力を要するATMの詰まり事件ですが、
万一の場合に備え「このカードが無くなったらどうする?」という事を念頭に入れておくとパニックにならずに済みます。(たぶん)
まずは出来るだけ、旅行中のお金の入手方法は分散しておくのが安心です。
最近はスマートフォンに決済機能を全て集約している人も多いかと思いますが
万が一デバイスに何かがあれば全ての予定が変わってしまいかねません。
旅の準備のご参考になれば幸いです。
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