
スリランカは、美しいビーチ、古代の遺跡、緑豊かな山々など、世界中の旅行者を魅了する観光地です。さほど広くはないはずの国土には多くの世界遺産があり、多種多様な野生動物が生息しています。
個人旅行を計画されている人は、これらを効率よく廻るための移動手段をまず検討されているのではないかと思います。
そして観光地での移動手段として長年親しまれてきたトゥクトゥク(スリーウィラーとも)と、近年急速に普及しているタクシーアプリ「Pickme」や「Uber」の間には、少なくない軋轢が生まれているようです。
これらのサービスがもたらす便利さや、観光地での移動手段としての選択肢について考えてみたいと思います。
PickmeとUberの有益な点
透明性のある料金体系
PickmeやUberの最大の利点は、料金が事前に表示されることです。
観光地では、特にトゥクトゥクの運転手が外国人旅行者に対して高額な料金を請求することがよくあります。しかし、これらのアプリを使えば、目的地までの料金が明確に表示されるため、不当な請求を避けることができます。
実際、これらのアプリが普及する以前には観光客のみならず在住外国人が法外な料金を請求されて支払ってしまった、といった注意喚起が日本大使館経由で流れてくるという事がありました。
安全性の高さ
アプリを介して利用するトゥクトゥクは、運転手の情報が記録されています。(※但し、同じアカウントを異なる運転手が共有している場合もあるので注意。まったく違う車両ナンバーのトゥクトゥクが来ることがあります)
そのため、万が一トラブルが発生した場合でも、運転手を特定することが可能です。また、ルートが記録されるため、観光地での迷子や遠回りを防ぐことができます。
多様な選択肢
PickmeやUberでは、通常のタクシーだけでなく、トゥクトゥクや、二人乗りするバイクタクシー(観光客が使うことはないでしょうが)など、さまざまな車両を選択することができます。特に人口の多い都市部の狭い路地や混雑したエリアではトゥクトゥクが便利です。
観光地での従来トゥクトゥクとの軋轢
スリランカの観光地では、トゥクトゥクが主要な移動手段として長年利用されてきました。しかし、PickmeやUberに登録されているトゥクトゥクが増えるにつれ、従来のトゥクトゥク運転手との間に明らかな軋轢が生まれています。これは当社のお客様からのご報告や、他旅行会社様の体験ブログでも拝見させて頂きましたが、ちょっと驚くほど激しいものもあります。
料金の違い
観光地では、外国人旅行者に対して相場の5倍~数十倍の高額な料金を請求するトゥクトゥク運転手が少なくありません。一方、PickmeやUberのトゥクトゥクは、アプリ上で料金が固定されているため、観光客にとってはより安心して利用できます。このため、従来のトゥクトゥク運転手は客を奪われていると感じているのではないでしょうか。
競争の激化
アプリを利用するトゥクトゥクが増えることで、従来のトゥクトゥク運転手との競争が激化している事は容易に想像できます。特に地方観光地でも、アプリを利用する旅行者が年々増えているため、従来のトゥクトゥク運転手は収入が減少してしまうという危機感があるのか、アプリ使用車両を集団で追い払う、乗客がアプリを使用してタクシーを呼ぶと、その車を追い払ってしまう、乗客がいるのにドアを無理やりこじ開けて脅すなどという驚くような行為が報告されています。(コロンボ市内ではまず見られません!)
観光客の意識変化
かつては観光客も要所要所にたむろすトゥクトゥクに声をかけて行き先を伝え、料金を確認し、利用することが一般的でしたが、現在ではその全ての面倒なやりとりをアプリが代行し、わざわざ人と関わらなくても良い移動が主流になりつつあります。これにより、従来のトゥクトゥク運転手は観光客との接点が減少し、ビジネスが徐々に成り立たなくなっているのではないでしょうか。
利用者として、トラブルに巻き込まれないようにするには
観光地でアプリを利用してトゥクトゥクやタクシーを呼ぶ際に、上述のようなトラブルに巻き込まれないようにするにはどのような事に気を付ければよいのか?
これは実際にお客様の体験されたことからのアドバイスです。
アプリの名前を出さない、見せない
アプリを使用して車両を待つ際に、他のトゥクトゥクが声をかけて来ることがありますが、その際に決してPickMeやウーバーで呼んでいると言わない事。
スマホのアプリ画面を見せずに「ホテルタクシーが来るから」などと言う事。
待ち合わせ地点には、流しのトゥクトゥクが入れないような場所を選ぶ
ホテルの敷地内(エントランス前など)は一般的には呼ばれていないトゥクトゥク、タクシーは入れないルールになっています。ですので可能であればそのような場所を選ぶのが安全です。逆に駅前などの出待ちトゥクトゥク密集地は要注意でしょう。
状況を判断しながら利用すればこんなに便利なサービスはありません。
当のスリランカ人たちが支持して大勢利用しているわけですから、古いやり方で
不当な利益を得ている人たちはいずれは脇に追いやられていくだろうと思います。
Comments